プリムール 2021年
【プリムールとは】
プリムールはフランス語で「新酒」を意味し、18世紀より行われている樽熟成中のワインを購入できるボルドー地方特有の取り組みです。
一般的にワインは、ブドウの収穫から圧搾・発酵を経て木樽で長期間熟成されたものが瓶詰めされ、 収穫から3年後の春~夏頃に出荷されますが、プリムールでは瓶詰される前のワインを購入することができます。
高価なボルドーワインは、長期熟成を経て味わい深く、年月が経つとその市場価格は上昇する傾向にあります。
そのよう中プリムールを活用することで、素晴らしいコンディションのワインを、市場に出回る際のプライシングより有利な特別価格で入手できるため、通常販売価格よりも安価にご提供することができます。
通常出荷のワインと、ラベル・味が異なるわけではございませんので安心してこの貴重な機会をぜひご利用ください。
【プリムールの製造工程】
2021年ヴィンテージのボルドーワインの場合、2021年の秋に収穫したブドウは、 各シャトーで圧搾・発酵・熟成を経た後、木樽に入れ更に約1年間熟成されます。 収穫したワインが市場に出るのは、収穫の約2年後の2024年春〜夏頃。
プリムールは通常販売に先駆け、木樽で熟成中のワインを製品になる前の段階で予約販売するシステムです。
【2021年の特徴】
2021年ヴィンテージは、春の霜や冷夏、収穫時期の雨により、ブドウ収穫量は例年より大幅に減少しました。
そのような条件のもと、生産者は春の霜への対策をはじめ、丁寧な選果を行うなど、栽培や醸造方法において
非常に高い技術を施すことで、ブドウの良い部分のみをワインに表現しました。
夏の平均気温は比較的涼しく、乾燥した天候で、高いリンゴ酸とアロマが十分に保たれたため、辛口白ワインには
絶好の条件となりました。一方で、赤ワインは当たり年と評される2018年・2019年・2020年に比べると、繊細で
フレッシュさがあり、1990年代のボルドーワインを思わせるようなやさしい味わいのクラシックなヴィンテージに仕上がっています。