シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2008 の特徴・評価
「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」の候補である2008年のラフィットは、中国において縁起が良いとされる幸運の数字""8""も影響して大きな値上がりが起こったヴィンテージです。まさしく価値が高騰し始める前に早く買っておかれるべきヴィンテージだったと言えるでしょう。生産量の40%を占めるファーストラベルは、カベルネ・ソーヴィニヨン83%、メルロー13%、カベルネ・フラン4%で、高品質の未燻製葉巻タバコ、鉛筆の削りくず、クレム・ド・カシス、土、杉、アスファルトの香りが漂います。 芳醇でリッチ、そして驚くほど濃縮されており、2010年よりも劣っているとは思えないが、よりクラシックな仕上がりになっています。2010年よりもアルコール度数が1度弱い13.5%でした。 2008年はすでに顕著な複雑さと品種を示しているため、6~10年で比較的飲み頃になるはずで、最低でも30~35年は持つと思われます。
ワイン・アドヴォケイト:98点
飲み頃:2017 - 2052
最終試飲日:2011/5/2
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