ルイ・ロデレール

ルイ・ロデレールの紹介

ルイ・ロデレールは、1833年以来スパークリングワインを造り続けています。特に有名な”クリスタル”は歴史と名声を誇るシャンパーニュ・メゾン、ルイ・ロデレールのものです。

ぶどう畑は、シャンパーニュ地方の中でも最高の場所に位置し、畑はコート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌにあります。100％自社栽培のぶどうはデメター認証を受けており、ビオディナミ農法で栽培されたぶどうは、完熟のピーク時に丁寧に手摘みされています。樹齢は25年から60年以上。ワインメーカーは、風味とアロマの完璧なバランスを生み出すために、古典的な手法でシャンパーニュを注意深くブレンドし、瓶詰め後6年間もの熟成期間をかけてゆっくりと造り上げます。

現在は一般の方々でも楽しむことができますが、かつては皇帝しか飲むことが許されなかったと言われています。2013年、フランスのワイン雑誌「La Revue du Vin de France誌」において、ルイ・ロデレール社がシャンパーニュメゾン・トップ50のうち第1位に輝きました。また2016年には、シャンパーニュ＆スパークリング世界選手権において「クリスタル」の2002年ヴィンテージが最高賞を受賞しました。世界最高峰のシャンパーニュとして今もなお世界中のファンから愛されています。

ルイ・ロデレールの歴史

ルイ・ロデレールは1800年代半ば、ロシア皇帝アレクサンドル2世のために初めてクリスタルを製造しました。ロシア皇帝は以前から高級シャンパンをこよなく愛し、特にシャンパーニュ・ルイ・ロデレールのファンでした。彼はメゾンに近づき、個人的に飲むための特別なシャンパンを作るよう依頼しました。ルイ・ロデレールは、ぶどうの大半を多数の小規模農家から購入している他のシャンパーニュ・メゾンとは異なり、1830年代に自社畑を購入していたため、この願いを叶えることができるユニークな立場にありました。つまり、ぶどうの栽培方法とその品質を完全に管理することができただけでなく、40年にわたりぶどう畑と密接に仕事をしてきたため、どの区画のぶどうが常に最高の品質を提供できるかを正確に把握していたということです。

また、暗殺を恐れたアレクサンドル皇帝は、「ガラスではなくクリスタルのボトルに入った皇室専用のものを造ってほしい」と要請しました。クリスタルは頑丈な上、透明で色の変化がすぐに分かり、毒物による暗殺を防ぐのに最適でした。小型爆弾が仕掛けられないよう、ボトルの底にはくぼみも造りませんでした。ルイ・ロデレールは、シャンパーニュのためにこのユニークな透明クリスタルボトルを作るようガラス職人に依頼し、最終的にこの高級ワインを「クリスタル」と呼ぶようになりました。

ワイン自体は1945年のヴィンテージまで一般には販売されておらず、その時、特徴的な透明ボトルとともに販売されるようになりました。

現在、7代目のフレデリック・ルゾー氏が率いるこのシャンパーニュ・ブランドは、ロゼやブラン・ド・ブランなど、ヴィンテージやノン・ヴィンテージのシャンパーニュまで数多く提供しています。