一度は飲みたい高級ワインおすすめ15選!

一度は飲みたい高級ワインおすすめ15選! 一度は飲みたい高級ワインおすすめ15選!

高級ワインとは

ワインといってもその種類、味わい、そして価格は様々。世界中のワイン愛好家がこぞって愛するワインは時にその希少性から億を超える価値をつけることもあります。需要と供給のバランス以外にも、実に多くの要素がその価格に影響しており、ワインを語る上で、醸造方法や地理的条件なども重要な項目がたくさん存在しています。

高級ワインの定義

高級ワインと呼ばれるワインにもその要因は様々なものがあります。前述したように希少性の高いもの、プレミアがついた世界に数の少ないワインはもちろんその価格が高騰します。また、世界中から引く手数多の人気ワインはおのずとその購入価格も上がっていきます。ワインを生産する国や地域の中でも、気候や土壌が起因して非常に高品質のワインが生まれやすい土地があります。高品質のワインを生み出す土地、地域は切磋琢磨しその品質を向上させていくので高級ワイン産地はひとところに集約されている傾向があります。またワインの出来を大きく左右する要因のひとつとしてヴィンテージが挙げられます。その年の気候変動、降雨量や日照時間によって大きくワインの品質を左右させます。そのためぶどうにとって非常に良いコンディションになった年は、自ずとそのクオリティがあがり熟成によってさらに長期の持ちやクオリティの維持が期待されると、リリース前にも関わらず、そのワインの価値は大きく高くなることがあります。

高級ワインが高い理由

高級ワインもその醸造方法や生産方法は多岐に渡ります。格付けワインは1982年のメドック格付けに準じてその価値を付与され、またその後の品質向上に向けた努力と価値のキープを持ち続けることで、その地位を確固たるものにし、価格を上げ続けてきたのです。ヴィンテージによっても大きく左右されるその価値は時に不作で生産量は少なく高騰し、また類まれなるヴィンテージと称賛されることで、その値段を2倍以上にも上げ、また世界中をマーケットとしていることで、とある一国で爆発的に流行し品薄になって価格が高騰するなど、実に様々な要因を持ち合わせて常にその変化に影響を受けています。

ぶどう実の価値

ぶどうとひと口で言ってもその種類は実に様々なものがあります。ぶどう品種は、地域や気候、国によって、その土地で栽培できるか否か、気候に適した品種か否か大きく左右されます。例えばフランスの大銘醸地ボルドーでは、左岸ではカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸ではメルローが多く栽培され、アントル・ドゥ・メールではセミヨンやソーヴィニヨン・ブランなど多くの白ぶどう品種が栽培されています。ブルゴーニュでは繊細なピノ・ノワールがメインで栽培され、高級な赤ワインを生み出しています。それぞれのぶどうの持ち合わせる価値はさることながら、気候やヴィンテージ、世界の需要などもぶどうの価値を決めるうえで大きな要因となっています。

設備投資や維持費

各地の歴史あるワイン醸造所の多くは、古くから受け継がれてきた伝統的なもので今なお現役のものもあれば、最新の技術を持つ醸造機器や選果システムなど、オートマティカルなものに切り替えでいく部分も多くあります。伝統を重んじながら、最新の設備や機器を取り入れることで、クオリティの改善や生産の安定性を確保していく柔軟な醸造所も増えてきています。

時間

高級ワイン=長期熟成向きというイメージを持たれている方も多いと思いますが、それはおおよそ間違っていないかもしれません。一般的に高級ワインと言われるワインは、まず醸造段階からその多くが木樽での熟成を経て数年の熟成を成された後に瓶に詰められ出荷されます。国や生産地、品種にもよりますが、赤ワインはそこから長いものだと何十年と熟成させ飲み頃を迎えるワインも少なくありません。対して、白ワインに関しては、そこまでの長期置いておくものは珍しく、高級なワインでも10~20年以内に飲み頃を迎えるであろうものが多いです。

高級ワインの相場価格

高級ワインの相場価格は先にも述べた通り、その土地、格付け、ヴィンテージやクオリティ、醸造者の手腕によってもその価値の付き方が変わってきます。特にヴィンテージはその多くを左右し、ボルドーで言われるところのグレートヴィンテージや、リリース後のワインアドヴォケイトをはじめとする評価紙のコメントや評価されたポイント、様々な要因がその価格を上下させます。10年ほど前にはシャトー・ラフィット・ロートシルトが中国で爆発的な人気を誇ったことで、3~4倍以上のリリース価格をつけ、同時に市場に出回っている過去のヴィンテージも大きく値を上げたり、品薄による高騰と混乱を招いたこともありました。それは大きく取り上げられ、後の10年ほどワイン業界で値上げを招き続けました。今でこそラフィットの価格は落ち着いてはいますが、当時の値段まで下がりきってはおらず、人気を博すことによっての値上がりがいかに影響力が大きいかを物語っています。

高級赤ワイン5選

高級赤ワインとして挙げられるのはフランスのボルドー、ブルゴーニュの2大巨頭の高級ワインでしょう。中でもメドック格付けのトップに君臨し続ける5大シャトーは外すことのできない存在です。また、ブルゴーニュの高級赤ワインと言ったら言わずと知れた世界最高峰のピノ・ノワール、至宝の赤ワインと言われるロマネ・コンティが君臨します。またアメリカの高級ワイン産地、ナパヴァレーも見逃せません。高級ワインと言えば、まずは赤ワインをイメージする方が多いように思います。世界最高峰と呼ばれるワインや、実際に市場最高値を記録しているのも、赤ワイン。やはり赤ワインはラインナップも広く、高級ワインを語る上では外せない存在でしょう。

1.世界最高峰の赤ワインと言われるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)社のロマネ・コンティ

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ

ボルドーの高級赤ワインの中でも、最も女性的でエレガントと言われ格付け発足直後から安定的に高値をつけてトップに君臨し続けているシャトー・マルゴー。美しい庭園にそびえる真っ白で荘厳なシャトーの建物は、多くの観光客が訪れます。初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつで、第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。

2.最も女性的でエレガントと称されるシャトー・マルゴー

シャトー・マルゴー

ボルドーの高級赤ワインの中でも、最も女性的でエレガントと言われ格付け発足直後から安定的に高値をつけてトップに君臨し続けているシャトー・マルゴー。美しい庭園にそびえる真っ白で荘厳なシャトーの建物は、多くの観光客が訪れます。初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつで、第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。

3.男性的な長期熟成型ワインを生み出すと言われるポイヤックの巨匠シャトー・ラトゥール

シャトー・ラトゥール

ポイヤックには5大シャトーのうち3シャトーが存在しますが、中でもその価値を長らくトップのイメージに押し上げていたのがシャトー・ラトゥールといえるでしょう。ラトゥールは、ロバート・パーカー氏曰く「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と表現され、ボルドーの格付けシャトーにおいても最も力強い荘厳なワインという印象を確固たるものにしています。シャトーの名前でもある『ラ・トゥール(塔)』は、14世紀のか暫く続いた戦争の最中に建設され、敵から身を守るために使用された要塞でした。長らくシャトーのシンボルとしてラベルに刻まれ、今日に至ります。常にワインを生み出すために革新的な改革を導入するなど品質向上に向けた努力を日々惜しまないシャトーで、10年ほど前からヴィオデナミ農法を取り入れたり、巨額の資金を投じて醸造施設や機械を一新しました。また長らく続くボルドーのプリムール販売から脱却するなど、伝統からの変化を恐れることなく改革を施し続けています。

4.2大巨星が生み出した偉大なるカリフォルニアワイン オーパス・ワン

オーパス・ワン

ボルドーのスタイルに通ずるものがあると言われるカリフォルニアワインからは、オーパス・ワンをご紹介します。オーパス・ワンは、ボルドーの第1級格付けシャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ロスチャイルド氏と、カリフォルニアワインの巨匠、ロバート・モンダヴィ氏という2大巨頭が、長年の思いを形にさせたと言われるまさに"夢のようなワイン"です。生産されるワインはボルドースタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の濃厚な赤ワインで、アルコール度数の高い、長期熟成型のワインが造られます。1984年のリリースまもなくして、高級ボルドーワインに引けを取らない注目度となったオーパス・ワンは、2000年代初頭より価格が高騰の一途を辿り、瞬く間に世界に名を馳せるプレミアムワインの仲間入りを果たしました。

5.イタリアの高級赤ワイン、トスカーナ地方の上質な赤ワイン スーパータスカン(スーパートスカーナ)

マッセート

イタリアの高級赤ワインといえば、スーパータスカン(スーパートスカーナ)と呼ばれるトスカーナ地方の上質な赤ワインが著名なもののひとつです。ワイン法や従来の格付け選定基準に縛られることなく、ぶどうのブレンドや、醸造を自由に行うことによって生まれたイタリアのテロワールを最大限に活かし多くのワインが生み出されています。中でも1968年に誕生したサッシカイアは瞬く間にその名を轟かせ、当時無名だったボルゲリ地区を偉大な赤ワイン産地へと押し上げたのです。このサッシカイアの成功は、トスカーナ地区にとどまらず、キャンティ地区にも広がるなど、イタリアワイン全体の士気とクオリティを大きく上げる最初の一歩にもなりました。

高級白ワイン5選

高級白ワインは赤ワインの市場と比べるとかなり縮小されますが、やはり有名なところではフランスのブルゴーニュ地方がまず挙げられるでしょう。希少性、クオリティ、極上のテロワールを兼ね備えたブルゴーニュ地方は価格の高騰しやすい産地のひとつです。その他にも、ボルドーでは、著名なシャトーが白ワインも手掛けるなど、注目度の高いワインが目白押しです。

1.ブルゴーニュの最高峰白ワイン モンラッツェ

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ・モンラッシェ

ブルゴーニュの最高峰といえば、モンラッシェ。高級白ワインの代名詞、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイの中でも、モンラッシェは最高峰と言われています。ピュリニー・モンラッシェ村とサシャーニュ・モンラッシェ村にまたがったロケーションにモンラッシェ・グラン・クリュが存在し、そのまわりに4つ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ、クリオ・バタール・モンラッシェのグラン・クリュ(特級畑)が囲っています。標高250~270メートルの小高い東向け斜面が広がります。夏の期間は、気温が高く、日照時間も長く、山の頂上付近が風や雹の直接的な被害を防ぎ、天災から守られやすいロケーションと言われており、希少なテロワールを兼ね備えた高級産地と呼ばれています。さらに石灰からなる透明感とミネラルにあふれた土壌は理想的な土壌となり、この地のたぐいまれなワインの生産に一役を買っているのです。モンラッシェの中でも特に人気、且つ希少といえるワインは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのモンラッシェ・グラン・クリュといって間違いないでしょう。

2.モンラッシェと双璧をなす高級白ワイン コルトン・シャルルマーニュ

コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ・ドメーヌ・コヴァール

ブルゴーニュでモンラッシェと双璧をなす高級白ワインといえば、コルトン・シャルルマーニュが挙げられます。フランスはブルゴーニュ地方の、コート・ド・ボーヌ地区で生産される白ワインで、ボーヌ地区の中でも、ラドワ・セリニィ村、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つの村にまたがった特級畑のみで造られます。かつてワイン愛好家のカール大帝がこのコルトンの丘を所有していたと言われています。すぐ隣の区画ではグラン・クリュの赤ワインになるピノ・ノワールも栽培されており、白ワイン用のシャルドネは、丘の斜面の上方でわずかに造られるのです。石灰岩と泥灰岩の織り成す恵まれたテロワールから極上のシャルドネが栽培されます。シャルドネ100%で造られるコルトン・シャルルマーニュのほとんどの生産者は樽での熟成を施し、白ワインでも10~20年の時を経て飲み頃を迎えるものが生み出されます。

3.唯一例外的にメドック格付けに選出されている シャトー・オー・ブリオン

シャトー・オー・ブリオン・ブラン

白ワインの銘醸地となっている右岸のペサック村の中から、唯一例外的にメドック格付けに選出され、今も尚トップに君臨しているシャトー・オー・ブリオン。このシャトーの造る白ワインは見逃せないクオリティとして注目されています。白ワインの銘醸地、グラーヴ地区の最上級ワインとして君臨しているオー・ブリオン・ブランは、その広さ、僅か3ha。ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドで造られる最高峰の白ワインは「甘口ワインのように、最高に甘美なアロマを持つ辛口白ワインを造る」という壮大なビジョンのもと、オー・ブリオンが造り上げた唯一無二のハイクオリティ・ボルドー・ブランです。

4.フランス・ローヌの高級ワイン エルミタージュ・ブラン

エム・シャプティエ・クローズ・エルミタージュ・ブラン

フランスのローヌ地方では、エルミタージュ・ブランが挙げられるます。エルミタージュは南北に長く伸びるローヌ地方の北部で、広大な丘にぶどう畑が広がり頂上に建てられたチャペルがシンボルとなっています。赤ワイン、白ワインともにローヌを高級ワイン産地に押し上げたのは、シャプティエやシャトー・グリエといった層々たる生産者だと言われています。ヴィオニエに、マルサンヌやルーサンヌという品種をブレンドして造られるエルミタージュ・ブランは、その香りが華やかな白い花を連想させる芳香と言われ、希少性も高くなっています。

5.イタリアの最高峰白ワイン、ガヴィ

ガヴィ・カッシーナ・ゲルチーナ

イタリアの最高峰白ワインと言えばガヴィ。高級赤ワインのバローロで名高いピエモンテ州において、コルテーゼというぶどう品種をつかって生み出された最高峰白ワインと言われています。1998年にその高品質を買われ、DOCG(イタリアワイン法における最上位等級)に認定され、その名を轟かせました。イタリアワインの特性である、世界的に愛されるイタリア料理に合わせて、各州でワインを発展させてきた例にもれなく、ガヴィは地中海の魚料理に合うワインとして育てられてきた白ワイン。そのため、魚料理との相性は抜群です。

高級スパークリングワイン5選

スパークリングワインの高級という認知を世に広めたのは、他でもなく、シャンパーニュだと言えるでしょう。フランスの瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインの中でも、シャンパーニュ地方で造られた泡のみが名乗ることを許される"シャンパン"。イタリアではフランチャコルタ、スペインではカヴァが有名な瓶内二次発酵製法で造られたスパークリングワインとして人気が高いです。

1.シャンパーニュの人気の先駆け ドン・ペリニョン

ドン・ペリニョン

シャンパーニュの人気の先駆けとなったのが、ドン・ペリニョンと言われています。シャンパーニュの地で偶然にも瓶内二次発酵され生まれたスパークリングワインの生みの親である修道士、ドン・ペリニヨン氏にちなんで名付けられた、老舗ドメーヌです。シャンパーニュの中でも長期の熟成を経て生み出されるヴィンテージ・シャンパーニュの草分け的存在で、一番下位ランクでも最低8年の熟成を要すると言われています。昔から素晴らしい作柄と認められたヴィンテージ以外はワインのリリースをせず、そのクオリティの高さと一貫した生産スタイルで瞬く間に国内外に熱烈なファンを増やしてきました。歴史に名を馳せるルイ14世もヴェルサイユ宮殿で愛飲されたという逸話は有名なものです。ドメーヌの誇る最上級の畑から収穫されたピノ・ノワールとシャルドネだけを単一年のみ使用するという独自のスタイルを長く貫き続け、今なお世界中から愛されるシャンパーニュとして知られています。

2.創業6世代にわたる伝統製法ワイン クリュッグ

クリュッグ

シャンパーニュ地方のランスに位置する1843年の創業以来6世代にわたり伝統の製法を忠実に守り続ける老舗ドメーヌ、クリュッグ家。1900年代に初めて英国王室御用達のシャンパーニュメゾンとして認定を受けました。それ以降、各国の王室にも認定を受けるなど、名実ともに世界的に著名なシャンパーニュとして名を馳せることとなりました。年によってはヴィンテージシャンパーニュをリリースしているクリュッグ家。よく言われる『出来のいい年にはヴィンテージを』ではなく、『その年の物語を豊かに表現するワイン、音楽を巧みに奏でるワイン』として厳選されたもののみを10年以上をセラーで熟成された後、世界中に出荷されています。

3.ブラインドテイスティングで世界ランキング1位に輝いた最上級シャンパーニュ アルマン・ド・ブリニャック

アルマン・ド・ブリニャック

前述の2つとは打って変わってアルマン・ド・ブリニャックは真新しいタイプのシャンパーニュです。1763年から続く老舗ドメーヌキャティア家が『誰も造ることのできなかった最上級のキュヴェを造る』ため手掛けた逸品で、つい近年2006年に象徴的なボトルとともに誕生させたのです。2010年の『100ベストシャンパーニュ』のブラインドテイスティングにおいて、新生ワインにも関わらず、世界1位を獲得したことにより、その名を一気に世界に轟かせ、世界中のセレブ達から愛されることになったのです。各国の著名人のパーティやイベントで重宝され、その人気は近年不動のものとなっています。革新的なメタリック加工のボトルには、王の象徴・成功者の象徴であるスペードのエースが刻印されており、キャティア家の覚悟と夢が込められたデザインとなっています。

4.皇帝御用達!世界で屈指のゴージャスなプレステージ・シャンパーニュ  ルイ・ロデレール

ルイ・ロデレール

ルイ・ロデレールは、1876年ロシア皇帝アレクサンドル2世の専用シャンパーニュとして特別に造ることを命じられたことがその起源となっています。献上のため特別に造られたクリスタル製のボトルに瓶詰めされたことで、『クリスタル』というその名称を名乗ることとなったのです。良質なぶどうが採れた年のみ造られるクリスタルは、自社が所有する畑の中でも、グラン・クリュの畑のぶどうのみを選定し、キュヴェに施しています。それだけ、希少性が高く、クオリティも厳選されたものであることがわかります。瓶詰された後、5年間セラーで熟成することで、旨みが溶け込み、より深みのある味わいのシャンパーニュに仕上げられます。その新鮮さを失うことなく、向こう20年以上の熟成ができるスパークリングワインと言われています。

5.イタリアの奇跡と言われるフランチャコルタ

カ・ドル・フランチャコルタ・ノーブル・キュヴェ

イタリアの奇跡と言われるフランチャコルタは、北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地域内で、瓶内2次発酵方式で造られるスパークリングワインです。フランチャコルタには現在、120~30軒のカンティーナ(生産者)が存在しています。シャンパーニュ地方は5,000軒ほどと言われているため、その規模の小ささと希少性がよくわかります。シャンパーニュやカヴァと同様に、瓶内二次発酵で造られるフランチャコルタですが、フランチャコルタ協会で制定されている独自の製造方法の細かい規定があり、その名をワインに刻むには、様々な細かいルールのもと醸造がされなければなりません。アルプス山脈の南側に位置し、イゼオ湖からの日光の反射の作用や西向きの斜面により暖かさや日照時間の確保など、恵まれたテロワールにて造られる最上のスパークリングワインは、シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ、エルバマットをブレンドして造られ、豊潤なアロマが特徴的なワインが生まれます。

まとめ

ここまで高級ワインの代名詞になるような、赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインを紹介いたしました。とくにヨーロッパでは、その気候に伴い出来栄えに大きく影響を与えるヴィンテージ。それはワインの価格を大きく変動させたり、熟成しうる年を前後させたり、時に、リリースされないワインがあったりと、ブランドや地域によっても様々な影響をもたらしています。それらも知り、想像を楽しみながら、名高いワインたちを味わうひとつの要素としてワインの情報にも興味を持っていただければ幸いです。