アルマヴィーヴァについて
フランスの名門ロスチャイルド家とチリの名門コンチャ・イ・トロ社のジョイント・ベンチャーにより誕生した傑作ワイナリーです。アルマヴィーヴァのぶどうはマイポ・ヴァレーの中でもより限られた範囲の区画、DOプエンテ・アルトで栽培されています。コンチャ・イ・トロ社のトップキュヴェであるドン・メルチョーの畑の隣で、その秀逸なテロワールを分け合っているのです。DOプエンテ・アルトは、ボルドーで言う『グラン・クリュ』の区画と言っても過言ではありません。チリ全体のぶどう栽培面積は136,166ha。これに対し、マイポ・ヴァレーは11,282ha、DOプエンテ・アルトはそのうちたったの471haです。つまりチリのぶどう栽培面積のわずか0.3%にあたるDOプエンテ・アルトが限られたカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地であり、チリのワインクオリティと、人気を牽引しているのが現状です。DOプエンテ・アルトはアンデス山脈の麓に位置し、氷河から溶け出した限りなく混じり気の少ないピュアな水によって生まれたマイポ川沿いにあります。マイポ川周辺には他にも沿岸の区画が存在していますが、中でもDOプエンテ・アルトの区画が最も古い範囲だと言われています。川から運ばれた、アンデス山脈の豊かな石やミネラル豊富な土壌、そして冷気が、質の高いカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出す上で欠かせない条件となっています。タンニンがスムーズで、それでいて果実味が凝縮されシルキーで香りも豊潤。そして一貫性のある品質を生み出すことに長けていると評論家に言わしめた、類まれなるテロワールの土地だからこそ、アルマヴィーヴァが世界的に成功を収められたと言われています。さらに2005年以降は、「マイクロゾーン」と言われる、栽培から醸造まで区画を細かく分けてより綿密にぶどうの管理を行う手法を開始したことで、メルローやプティ・ヴェルドの栽培にも力を入れています。
アルマヴィーヴァ2021 の特徴・評価
2021年は2020年よりも全体的に冷涼な年であり、よりフィネスがあり、角のないタンニンを持つエレガントなワインが多かった。洗練された2021年のアルマヴィーヴァはその良い例で、まだ非常に若く、フレンチオーク樽で20ヶ月間熟成させた後、オーク樽でのエラヴァージュが施されている。最終的なブレンドは、カベルネ・ソーヴィニヨン71%、カルメネール(ペウモ産)22%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド2%。アルコール度数は15%で、酸味はまろやかで、4.65グラム(酒石酸)、pHは3.81。果実味は濃く、熟し、スパイシーで、青臭さはない。タンニンはまだ残っており、もう少し瓶熟成させた方が良さそうだ。2019年は2018年よりもボリュームがあり、2020年は2018年よりも2019年に近い。200,000本生産。2023年1月下旬から2月上旬にかけて瓶詰めされた。2020年と2018年の隣でテイスティングしたが、後者に近い。しかしこの2021年はよりエレガントで、2018年はもう少し渋みがありハーブが効いている。
アルマヴィーヴァ2021 の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:96+点
飲み頃:2025 - 2035
最終試飲日:2023/9/1
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