ペトリュス
世界屈指の希少価値
世界中から愛される高貴なポムロールワイン
今や五大シャトーをも凌ぐ、
世界でも高値で取引されるワインの一つとなった「ポムロールの王」
シャトー・ペトリュスの紹介
シャトー・ペトリュスは、昨今あの五大シャトーを凌ぎ、世界で最も高値で取引されるボルドーワインの一つと称されています。別名ポムロールの王様と呼ばれることもあるペトリュスは、2006年のボルドープリムールテイスティングで2005年のヴィンテージのワインにおよそ35万円という価格を叩きだしました。これはプリムール史上最高額となり、全世界のワインファンを圧倒させ、流通をさらに困難にさせた数少ない希少なボルドーグランヴァンのひとつなのです。
ボルドー右岸のポムロールといえば、メドックや、ペサック・レオニャン、サンテミリオンのような格付けが存在せず、前述した地域に比べ派手な印象はありません。そんなどちらかといえば地味な右岸の無名ワインが、わずか100年もかからずにボルドーの頂点と言われるご五大シャトーを凌ぐこととなるとは、当時は誰もが想像しなかった、シンデレラストーリーと言えるでしょう。
シャトー・ペトリュスの歴史
ペトリュスの最初の名声は前述した1889年、パリの万国博覧会にて金賞受賞したことが始まりです。ワイン業界に認知はされたものの、その後しばらくはハイクオリティでありながら地味な存在を守っていました。世界中に知られ価格が上がることもなかったため、国内での市場で取引されることが主でした。そしてその時が来たのが今から50年ほど前、マダム・ルーバが単独オーナーになった頃を皮切りに、アメリカのケネディー、ロックフェラーといった名門ファミリーからも愛されるような上流社会に瞬く間に浸透していくこととなるのです。
そこからはワイン・アドヴォケイトで100点を連発、多くの評論家から高得点をつけられ、五大シャトーを凌ぐ価格を叩き出すなど他を寄せ付けない勢いでトップに登り詰めます。
今では「最も高値で取引されるボルドーワイン」、「ワインというよりも神話の象徴」、「世界最高のメルロ」といわれ、ブルゴーニュのロマネ・コンティと双璧をなすフランスワインとして君臨。ボルドー最高峰のシャトーとして比類なき存在となったペトリュスは他の追随を許さない世界屈指のグランヴァンとなったのです。
シャトー・ペトリュスの特徴
ペトリュスの畑は、ヴュー・シャトー・セルタン、ガザン、レヴァンジル、ラ・コンセイヤントなどといった有名シャトーが犇めくポムロール北東部の丘の頂点に位置しています。わずか11.5haのぶどう畑の土壌は、隣接する畑とは違い膨潤性のある特殊な粘土が表土に出ている珍しいもので、黒粘土と呼ばれるものです。この黒粘土こそがペトリュスのワインの比類ない味わいの決め手となっているのです。
フランスのワイン醸造専門誌には『台地の頂部にはほとんど礫質の覆いがなく、“ペトリュスの粘土”が露出している。このテロワールが生むワインの特に際立った酒質は、ぶどう果を非常にうまく成熟させる特殊な表土の水分機能によって説明できるだろう。水分をしっかり留めておくことのできる粘土の細かい組成のために、水分量は構成物質の真ん中ではわずかなままである。ぶどう樹の根は夏のあいだ粘土の干裂に入り込み、乾燥のひどさに対してますます表土を利用している。』と書かれています。いかにこの土壌がペトリュスのワインになるぶどうのクオリティと安定性を上げているかがよくわかります。
ペトリュスのこの土壌はメルロー種との絶妙な相性を生み出し、肉厚でまろやかなワインを作り出します。ワインは、熟成させるほどに、トリュフや湿った土を思わせる官能的な香りを広げていきます。見事なまでの複雑性と奥深い味わい、見事なバランスのニュアンスを保ち飲む人全てを魅了します。果実の濃縮感は、オールドヴィンテージのボトルにおいても失われることなく、まるでジャムのような粘り気と底知れない力強さで類なき存在感を見せつけます。
一度は味わいたい至高のボルドーワインは今も尚その希少性と市場価値を高め続けています。
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スタッフコメント
今や5大シャトーを凌いでボルドーの取引価格で最高峰に君臨するまでになったペトリュス。数多あるグランヴァンの中でも異色の存在感を発揮しているこのシャトーの造り出すワインは、一般的なボルドーのメルローのイメージを覆す異端のメルローと言わしめるほど。 これ以上にないほど凝縮された濃厚な果実味とともに、力強さと華やかさが共存した余韻までしっかりとした存在感を残します。見事なまでに完成されたバランスは、世界屈指で唯一無二のボルドー赤ワインを体現しています。