シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2020 の特徴・評価
2020年のシャトー・マルゴーは素晴らしく若いワインで、ダーク・ベリーやチェリーのアロマがグラスの中で広がり、バラの花びら、アイリス、燃えさかる炎、鉛筆の芯のニュアンスが混じり合っています。ミディアムからフルボディで、深みがあり、凝縮感があり、素晴らしい緊張感、美しく洗練されたタンニン、長く突き抜けたフィニッシュを持つこのワインは、2018年、2019年、2020年のトリオの中で最もクラシックなプロポーションのワインとして際立つ、活気に満ちたダイナミックなマルゴーです。
シャトー・マルゴー2020 の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:97+点
飲み頃:2030 - 2060
最終試飲日:2023/4/7
シャトー・マルゴー 2020 の気候状況
これまでのヴィンテージと同様に、2020年の平均気温は、一連の熱波と非常に乾燥した夏により、過去最高を記録した年でした。2020年の冬は、穏やかな気温が際立ち、春もとても穏やかでした。4月の気温は1962年以来最も高い気温でした。開花は5月21日から26日にかけて、絶好の条件で行われました。色あせやミレランダージの兆候はありませんでした。春は特に雨が多かったため、病気のリスクが高くなりましたが、それでもなんとか制御できました。
この夏は、深刻な干ばつが続きましたが、8月の10日間だけ、降雨が潜在的な過度の水分ストレスを制限するのに役立ちました。その後、雷雨が降ったにもかかわらず、降雨は土壌にほとんど浸透しませんでした。しかし、嵐により気温が下がり、日光への露出が制限されたため、酸ポテンシャルが良好に維持されました。
9月の天候はブドウにとって理想的で、日中は素晴らしい日差しが降り注ぎ、夜は涼しく、9月10日に初期のメルローの収穫を開始しました。9月中旬に午後に暑すぎて収穫できない日が数日ありました.9月21日に大規模な収穫が始まり、ブドウの収穫者全員が到着し、すぐにカベルネの収穫を開始しました。収穫は9月30日に終了しました。
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