シャトー・ラトゥール について
シャトー・ラトゥールは、ロバート・パーカー氏曰く「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と表現され、ボルドーの格付けシャトーにおいても最も力強い荘厳なワインという印象を確固たるものにしています。シャトーの名前でもある『ラ・トゥール(塔)』は、14世紀のか暫く続いた戦争の最中に建設され、敵から身を守るために使用された要塞でした。長らくシャトーのシンボルとしてラベルに刻まれ、今日に至ります。ジロンド川沿いに多くの畑を要するラトゥールは、優れたカベルネ・ソーヴィニヨンを育てる最高のテロワールの恩恵を受けながらも、それに甘んじることなく、常にワインを生み出すために革新的な改革を導入するなど品質向上に向けた努力を日々惜しまないシャトーです。10年ほど前からヴィオデナミ農法を取り入れたり、巨額の資金を投じて醸造施設や機械を一新しました。また長らく続くボルドーのプリムール販売から脱却するなど、伝統からの変化を恐れることなく改革を施し続けています。
シャトー・ラトゥール2004 の特徴・評価
2004年のラトゥールは、私が予想していたよりも遥かに進化が遅そうです。しかしながら、ボルドー左岸ワインの中の2004年のヴィンテージで、最も優れたワインの 1 つであることは間違いないでしょう。 ブラックベリーと杉が混ざり合った典型的なグラファイトの香りのブーケがありますが、以前に感じることのできた甘草の香りは影を潜めつつあります。 味わいはフルボディですが、他の2004年のファーストグロースと比較すると、私が予想していたよりも驚くほど官能的です。 ラトゥールに期待される「権威性」を彷彿とさせますが、瓶の中でさらにもう2?3年寝かせてみたいと、個人的には思いました。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:2020 - 2045
最終試飲日:2017/3/1
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