シャトー・ラトゥール について
シャトー・ラトゥールは、ロバート・パーカー氏曰く「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と表現され、ボルドーの格付けシャトーにおいても最も力強い荘厳なワインという印象を確固たるものにしています。シャトーの名前でもある『ラ・トゥール(塔)』は、14世紀のか暫く続いた戦争の最中に建設され、敵から身を守るために使用された要塞でした。長らくシャトーのシンボルとしてラベルに刻まれ、今日に至ります。ジロンド川沿いに多くの畑を要するラトゥールは、優れたカベルネ・ソーヴィニヨンを育てる最高のテロワールの恩恵を受けながらも、それに甘んじることなく、常にワインを生み出すために革新的な改革を導入するなど品質向上に向けた努力を日々惜しまないシャトーです。10年ほど前からヴィオデナミ農法を取り入れたり、巨額の資金を投じて醸造施設や機械を一新しました。また長らく続くボルドーのプリムール販売から脱却するなど、伝統からの変化を恐れることなく改革を施し続けています。
シャトー・ラトゥール2006 の特徴・評価
2006年はボルドー全体としては傑出したヴィンテージとは言えない出来でしたが、非常に良いヴィンテージになる可能性は持ち合わせていました。 今年のポイヤックの状況は非常に印象的なスタートを切りましたが、8月と9月下旬は涼しく雨が降り、終わりに向けて少しボリュームの出るような状況になりました。 ブドウ畑での勤勉さと、徹底した選果が、ここで相対的に成功する鍵となりました。 ラトゥールがこの2006年のリリースでしっかりと仕事をしたことは明らかですが、彼らは信じられないほど印象的なグラン・ヴァンを生み出すことに成功しました。このグラン・ヴァンは今でも充分に美味しく飲めますが、今後20年以上はセラーで優雅に眠らせることができるはずです。 2006年のラトゥールは今年リリースされたばかりで、カベルネ・ソーヴィニヨン 91.5%、メルロー 7.5%、カベルネ・フラン 0.5%、プティ・ヴェルド 0.5% でブレンドされています。 中程度から濃いガーネット紫色で、花や赤い果実の香りを持つ美しく開いたノーズが特徴です。 味わいはミディアムボディで、エレガントでミネラル感があり、説得力のある鉄鉱石の特徴と長い余韻を持っています。 10,000 ケースが生産されました (生産量の 38% に相当)。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:未記入
最終試飲日:2019/3/1
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