シャトー・ラトゥール について
シャトー・ラトゥールは、ロバート・パーカー氏曰く「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と表現され、ボルドーの格付けシャトーにおいても最も力強い荘厳なワインという印象を確固たるものにしています。シャトーの名前でもある『ラ・トゥール(塔)』は、14世紀のか暫く続いた戦争の最中に建設され、敵から身を守るために使用された要塞でした。長らくシャトーのシンボルとしてラベルに刻まれ、今日に至ります。ジロンド川沿いに多くの畑を要するラトゥールは、優れたカベルネ・ソーヴィニヨンを育てる最高のテロワールの恩恵を受けながらも、それに甘んじることなく、常にワインを生み出すために革新的な改革を導入するなど品質向上に向けた努力を日々惜しまないシャトーです。10年ほど前からヴィオデナミ農法を取り入れたり、巨額の資金を投じて醸造施設や機械を一新しました。また長らく続くボルドーのプリムール販売から脱却するなど、伝統からの変化を恐れることなく改革を施し続けています。
シャトー・ラトゥール2010 の特徴・評価
2010年のラトゥールは深いガーネット色で、とてもパワフルな印象です。力強いクレーム・ド・カシス、キルシュトルテ、ブラックベリーパイの香りがグラスから溢れ出し、乾燥したバラ、葉巻の箱、香ばしい土、アニスと砕いた肉で燻製した肉の強烈な火花が感じられます。口に含むとフルボディで凝縮感があり、しっかりとした粒状のテクスチャーと素敵なフレッシュさがあり、豊かで贅沢な果実を壮大な長い余韻まで運びます。 今すぐ飲みたくなるほど誘惑されますが、このポテンシャルが瓶の中でさらに7?10年、その後50年以上続くことを考えると、非常に将来が楽しみなワインです。
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2024 - 2080
最終試飲日:2020/3/6
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