オーパス・ワン について
オーパス・ワンは、ボルドーの第1級格付けシャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロートシルト氏と、カリフォルニアワインの巨匠、ロバート・モンダヴィ氏という2大巨頭が、長年の思いを形にさせたと言われるまさに"夢のようなワイン"です。
ワイナリーはカリフォルニア州ナパヴァレーのオークヴィルに位置しています。オークヴィルは名門ワイナリーがひしめくナパヴァレーの中心部で、朝方まで濃霧が発生する一方、夏は30度を超えるなど昼夜の寒暖差が非常に大きな地域です。これはブドウにとって理想的な気象条件のひとつであり、ナパヴァレーが一躍偉大な赤ワインを生み出す銘醸地に名を連ねることとなった所以でもあるでしょう。
「オーパス・ワン」とは音楽用語で『作品番号1番』という意味で、「1本のワインは交響曲、1杯のグラスはメロディのようなもの」という2人の思いが込められた名前と言われています。
オーパス・ワンで生産されるワインはボルドースタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の濃厚な赤ワインで、アルコール度数の高い、長期熟成型のワインが造られます。1984年のリリースまもなくして、高級ボルドーワインに引けを取らない注目度となったオーパス・ワンは、2000年代初頭より価格が高騰の一途を辿り、瞬く間に世界に名を馳せるプレミアムワインの仲間入りを果たしました。
オーパス・ワン2019 の特徴・評価
ワインメーカーのマイケル・シラッチ氏は、通常、ブレンドはヴィンテージ後の1月か2月に完成するとコメントしています。 2019年を迎えた今年、彼はまだブレンドを調整中だが、これが「最終ブレンドにかなり近い」とのことです。深いガーネットがかった紫色をした2019年のオーパス ・ワンは、黒い果実、モレロチェリー、桑の実、新鮮なブラックカラントの香りに加え、甘草、しおれたバラ、四川胡椒、鉄鉱石の香りがグラスから次々に表現されてきます。 フルボディの味わいには、ジューシーな黒、青、赤の果実が詰まっており、ビロードのようなタンニンと背景のフレッシュさに囲まれ、しっかりとした土のようなミネラル香で終わります。 樽サンプルとしてテイスティングしたところ、これはまさに素晴らしいオーパス・ワンが作られつつあります。
オーパス・ワン2019 テイスティング・ノート
ブラックプラム、ブルーベリー、黒スグリ、乾燥したバラの花びらのアロマが高く、かすかなミネラルのニュアンスが感じられます。きめ細やか なタンニンは、クリーミーでサテンのような質感をもたらします。優しく広がる酸味とフレッシュさが、ダークフルーツ、サボリーハーブ、エスプレッソ、カカオなどの風味を引き立てています。余韻に長引く、繊細なダークチョコレートの心地よい苦味が印象的です。
マセレーション:22日間
樽熟成:フランス産オークの新樽で19ヶ月
オーパス・ワン2019 気候状況
例年のほぼ2倍の雨量を記録した2019年の春は、恵みの雨が大地を潤し、ぶどうの生育期に必要な水分をもたらしてくれました。最初の萌芽の兆候が見られたのは3月27日で、例年よりちょうど15日遅いタイミングでした。これにより、開花やヴェレゾン(色づき)の遅れにもつながりました。しかし、晩夏にかけて気温が上昇し、果実の生育と成熟を促進することができました。平年より数日早い9月10日に始まった収穫は、4 週間で終了し、セラーでは、穏やかにかつ安定したペースで作業が進みました。
オーパス・ワン2019 の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:(97 - 99)点
ジェームス・サックリング:99点
飲み頃:to be confirmed
最終試飲日:2021/3/19
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