シャトー・ラトゥール について
シャトー・ラトゥールは、ロバート・パーカー氏曰く「世界で最も凝縮感のある豊かで、フルボディなワインの1つ」と表現され、
ボルドーの格付けシャトーにおいても最も力強い荘厳なワインという印象を確固たるものにしています。
シャトーの名前でもある『ラ・トゥール(塔)』は、14世紀のか暫く続いた戦争の最中に建設され、敵から身を守るために使用された要塞でした。
長らくシャトーのシンボルとしてラベルに刻まれ、今日に至ります。
ジロンド川沿いに多くの畑を要するラトゥールは、優れたカベルネ・ソーヴィニヨンを育てる最高のテロワールの恩恵を受けながらも、それに甘んじることなく、
常にワインを生み出すために革新的な改革を導入するなど品質向上に向けた努力を日々惜しまないシャトーです。
10年ほど前からヴィオデナミ農法を取り入れたり、巨額の資金を投じて醸造施設や機械を一新しました。
また、2011年ヴィンテージを最後に、「最高の飲み頃で味わってほしい」という理由から、ボルドーの多くの一流シャトーが行っているプリムール販売から撤退するなど、常にハイレベルな品質を追い求めています。
伝統からの変化を恐れることなく改革を施し続けているシャトーです。
シャトー・ラトゥール2017 の特徴・評価
表現力が豊かに秀でており、50年後には偉大なブルゴーニュにさえも近づくと予想される、非常に香り高くニュアンスに富んだ2017年。
グラスに注いだ瞬間はやや影のある印象であるものの、熟したカシスやブラックベリーパイ、ブラックチェリーの力強いアロマが徐々に広がり、
スミレやスギ、クミンシード、ダークチョコレート、炭、土のニュアンスも現れます。
フレッシュで噛みごたえさえもある黒系果実が層を成し、エキゾチックなスパイスと花のヒントも豊かに感じられます。
肉付きが良く、エレガントなバニラ香りを帯びた長い余韻を残します。
ワイン・アドヴォケイト:98点
ジェームス・サックリング:99点
飲み頃:2026 - 2075
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