シャトー・ペトリュスについて
シャトー・ペトリュスは、ボルドーの右岸地区ポムロールに位置する、小規模なワイナリーながらその知名度はボルドーワインの中でも群を抜くもので、高級赤ワインのひしめくボルドー地方の最高峰とも言われ、また時に世界最高峰の赤ワインとの異名を持つほどです。プリムール販売では『最も高値で取引されるワイン』と業界内外から称えられる名実ともに伝説的なワインなのです。過去ワイン・アドヴォケイトを始めとする著名ワイン評価誌で軒並み100ポイントを連続して叩き出すなど、他に類を見ないボルドーワインの最高峰ワイナリーと成り上がったペトリュスは、グランヴァンの代表格と言っても過言ではないでしょう。ペトリュスの伝説の始まりのひとつは、ボルドーの大手ネゴシアンであるムエックス社が1962年にオーナーとなった時から始まっています。ムエックスはポムロールの恵まれたテロワールの中でも特異な土壌を持つペトリュスのエッセンスを存分に引き出し
そのメリットを最大限に活かした栽培と醸造を、最高のチームで取り組んできました。拘り抜いた栽培と醸造の先に、低迷期を乗り越え世界最高峰のメルローと崇められるペトリュスの完成型が誕生したのは言うまでもないでしょう。現在もその超越した存在感と神がかったクオリティは、毎ヴィンテージ、ワインのプロやファンたちを唸らせ続けています。
シャトー・ペトリュス1993 の特徴・評価
数年の低迷期を経て、クリスチャン・ムエックス氏の元でペトリュスがは猛烈な勢いで復活を遂げ、1992年や1993年のような雨に悩まされたヴィンテージでさえ、並外れたワインを多数生産したと言っても過言ではありません。ボルドーのこのヴィンテージで最も凝縮感のあるワインの候補であるこの1993年のペトリュスは、濃い紫のプラム色で、黒い果実、
アジアンスパイス、バニラの甘い香りがします。ボリュームたっぷりで恐ろしいまでにリッチな、この力強く濃厚で超純粋なワインは、ボルドーワインの傑作です。この途方もないリッチさと余韻の長さのワインで知られていないヴィンテージにしては、このたくましく素晴らしい恵みを受けたペトリュスは、酸味が少なくタンニンが多く、最低でも8~10年のセラー熟成が必要でしょう。これは30年の熟成が見込めるワインであり、ヴィンテージで最も長命なワインでもあります。とても印象深い逸品です!
シャトー・ペトリュス1993の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:92点
飲み頃:2005 - 2027
最終試飲日:1997/2/28
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