シャトー・ペトリュスについて
シャトー・ペトリュスは、ボルドーの右岸地区ポムロールに位置する、小規模なワイナリーながらその知名度はボルドーワインの中でも群を抜くもので、高級赤ワインのひしめくボルドー地方の最高峰とも言われ、また時に世界最高峰の赤ワインとの異名を持つほどです。プリムール販売では『最も高値で取引されるワイン』と業界内外から称えられる名実ともに伝説的なワインなのです。過去ワイン・アドヴォケイトを始めとする著名ワイン評価誌で軒並み100ポイントを連続して叩き出すなど、他に類を見ないボルドーワインの最高峰ワイナリーと成り上がったペトリュスは、グランヴァンの代表格と言っても過言ではないでしょう。ペトリュスの伝説の始まりのひとつは、ボルドーの大手ネゴシアンであるムエックス社が1962年にオーナーとなった時から始まっています。ムエックスはポムロールの恵まれたテロワールの中でも特異な土壌を持つペトリュスのエッセンスを存分に引き出し
そのメリットを最大限に活かした栽培と醸造を、最高のチームで取り組んできました。拘り抜いた栽培と醸造の先に、低迷期を乗り越え世界最高峰のメルローと崇められるペトリュスの完成型が誕生したのは言うまでもないでしょう。現在もその超越した存在感と神がかったクオリティは、毎ヴィンテージ、ワインのプロやファンたちを唸らせ続けています。
シャトー・ペトリュス2010 の特徴・評価
深いガーネット色の2010年のペトリュスは、やや陰気な香りが漂い、砕いた石、鋳鉄鍋、芳香のある土の香りが、プラムジャム、焼きブルーベリー、リコリス、キッシュトルテの核に鉛筆の削りかす、ハーブ、スミレの香りへと移ります。フルボディで、口当たりは美しく、絶妙に熟したきめの細かいタンニンのしっかりとしたラインと素晴らしいフレッシュさが
豊かな果実味を支え、非常に長く、非常に上品な余韻が残ります。このヴィンテージのワインを数本所有する幸運なコレクターは、辛抱強く待って、さらに7~10年寝かせて、閉ざした状態からワインが緩み、見事に姿を現すのを待つことをお勧めします。
シャトー・ペトリュス2010の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2027 - 2070
最終試飲日:2020/3/6
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