シャトー・ペトリュスについて
シャトー・ペトリュスは、ボルドーの右岸地区ポムロールに位置する、小規模なワイナリーながらその知名度はボルドーワインの中でも群を抜くもので、高級赤ワインのひしめくボルドー地方の最高峰とも言われ、また時に世界最高峰の赤ワインとの異名を持つほどです。プリムール販売では『最も高値で取引されるワイン』と業界内外から称えられる名実ともに伝説的なワインなのです。過去ワイン・アドヴォケイトを始めとする著名ワイン評価誌で軒並み100ポイントを連続して叩き出すなど、他に類を見ないボルドーワインの最高峰ワイナリーと成り上がったペトリュスは、グランヴァンの代表格と言っても過言ではないでしょう。ペトリュスの伝説の始まりのひとつは、ボルドーの大手ネゴシアンであるムエックス社が1962年にオーナーとなった時から始まっています。ムエックスはポムロールの恵まれたテロワールの中でも特異な土壌を持つペトリュスのエッセンスを存分に引き出し
そのメリットを最大限に活かした栽培と醸造を、最高のチームで取り組んできました。拘り抜いた栽培と醸造の先に、低迷期を乗り越え世界最高峰のメルローと崇められるペトリュスの完成型が誕生したのは言うまでもないでしょう。現在もその超越した存在感と神がかったクオリティは、毎ヴィンテージ、ワインのプロやファンたちを唸らせ続けています。
シャトー・ペトリュス2015 の特徴・評価
中程度から濃いガーネット紫色の2015年のペトリュス(2017年7月中旬にボトリング)は、自然に開き砕いたブラックチェリー、温かみのあるプラム、マルベリー、杉の木箱の香りに、アニス、ラベンダー、牛脂、ワイルドタイムのタッチ、砕いた岩の香りが漂います。ミディアムからフルボディで、口いっぱいに、たっぷりと溢れんばかりの赤、黒、香り高い青果実の味わいが広がり、熟したきめの細かいしっかりとしたタンニンと、滑らかな酸味のラインが美しいコントラストをなしています。余韻は長く、ミネラル感があります。オリヴィエ・ベルエ氏率いる醸造チームは、2015年のペトリュスを生み出したという大成功を収めました。このペトリュスが今後20年かけて成長し、開花していくのが期待できます。この伝説のワインは自信を持って40年以上セラーで熟成させその時を待ちましょう。
シャトー・ペトリュス2015の受賞歴
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2024 - 2058
最終試飲日:2018/2/17
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