シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2015 の特徴・評価
2015年のシャトー・マルゴーは、カベルネ・ソーヴィニヨン87%、メルロー8%、カベルネ・フラン3%、プティ ・ヴェルド2% のブレンドです。 中程度のガーネット紫色で、香りは温かみのあるブラックベリー、カシス、黒い森のケーキの魅惑的なノートを特徴とし、林床、白檀、アニス、葉巻の箱のタッチに加え、ラベンダーの香りが漂います。 ミディアムからフルボディで、張りがあって筋肉質で、ぎっしりと詰まった黒系果実とエキゾチックなスパイスのフレーバー層が、粒状のタンニンの非常にしっかりとした骨格に支えられ、フレッシュさと長く風味豊かな余韻をもたらします。 この非常に若い段階では、まだワインはしっかりと閉じたままで、寡黙な印象を受けます。 セラーで少なくとも15年程寝かせると、信じられないほどのプロポーションを持つ古典的なシャトー・マルゴーが現れるでしょう。 このワインは、2016年に亡くなったワインメーカー、ポール・ポンテリエ氏を讃えるための美しい特別な記念パッケージにボトリングされています。金のエッジングが施された黒いボトルの底には、「ポール・ポンテリエへのオマージュ」というメッセージが刻まれています。 この2015年のマルゴーは、この上ない才能をもったワインメーカーとのあまりにも早すぎる別れに捧げられた、痛ましいほど美しい白鳥の歌のようです。 私としては、このエピソードだけでも、このヴィンテージを、このシャトーの歴史を愛する多くの人にとって、投資する価値がある逸品だと言えます。
ワイン・アドヴォケイト:99点
飲み頃:2023 - 2050
最終試飲日:2018/2/22
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