シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2004 の特徴・評価
2004年のシャトー・マルゴーは、ブラインドで感じるその第一印象とは打って変わって、しばらく忍耐強く待つことで、間違いなく将来の約束されたクオリティのワインだと断言できるまでに開いてきます。鮮やかな輪郭をもつ絶妙なブーケ、スグリ、ラズベリークーリ、鉛筆の芯を伴うコールドストーン(火打石に近い)の香り、そして杉の香りがポイヤックのような高級感を与えています。 味わいは非常にバランスが良く、しなやかな口当たり、完璧に近い酸味と驚くほどのミネラル感が非常にフレッシュさと緊張感を与えています。2000年、2005年、2009年のような重みや力強さはありませんが、第一印象からの開き方は2004年の方が勝るもので、最高の調和とともに、その魅力に酔いしれるでしょう。これは素晴らしいワインですね。
ワイン・アドヴォケイト:94点
飲み頃:2020 - 2050
最終試飲日:2017/3/1
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