シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー2007 の特徴・評価
BI Wine & Spiritsにて10 年ぶりのテイスティングで試飲したところ、2007年のシャトー・マルゴーは、他のマルゴーの第一印象と比べて鼻の強さが少し欠けているように感じました。 他のヴィンテージと比べお香やアイリス、ブラックベリーやタバコの香りで、そして花の性質が少し欠けている程度だと感じます。 味わいはグラファイトとタバコが混じったしなやかな黒い果実のバランスがよく、完全に成熟しているが、明らかにあと15~20年は持つポテンシャルを秘めています。 有能なシャトー・マルゴーではあるが、率直に言って、マルゴーの他のヴィンテージと比べると突出した良さは感じられず、後れをとっている印象はあります。
ワイン・アドヴォケイト:92点
飲み頃:2017 - 2035
最終試飲日:2017/7/1
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