シャトー・マルゴー について
シャトー・マルゴーは、初めてボルドーで格付けが行われた1855年に、最高ランクにあたる第1級を獲得したシャトーのひとつです。そして第1級の中でもただ1つだけ、ジロンド県のテイスティングで最高得点にあたる20点満点を付与されたのも、このシャトー・マルゴーでした。シャトー・マルゴーは歴史上に多くその名を刻んでいます。18世紀にはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷に持ち込んだことで瞬く間にその魅力を知れ渡したと言われ、その後の19世紀には文豪のヘミングウェイはマルゴーを愛して幾度となくシャトーに滞在、愛娘にその名を贈ったこともあまりに有名な歴史上の出来事として語られています。5大シャトーの中でも最も高貴でエレガントな女性的な味わいと言われるシャトー・マルゴーは、『ボルドーの女王』『ボルドーの宝石』などと称される程、世界中の人々に崇め愛されているのです。
シャトー・マルゴー1994 の特徴・評価
ほとんど忘れられていたこのヴィンテージは、ここ1~2年で曲がり角を迎えたようです。 一流シャトーでは厳格な選別が行われるため、ワインは常に凝縮されているものの、タンニンのレベルが高すぎることが多く、このワインのタンニンもまた緑色がかった渋いものでした。 シャトー・マルゴーの1994年はボルドーにおける「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」の候補の 1 つと言われています。 このワインにはまだプラムのような濃い紫色があり、甘草、樟脳、バニラ、そしてほのかに花の香りが混ざり合った黒い果実の大きく甘い香りが残っています。 ワインは濃厚で力強いですが、タンニンは柔らかくなり、90年代後半ほど硬くて邪魔な感じがなくなってきています。 このワインはさらにあと何十年も保存することで、さらにシームレスになることが期待されますが、すべてのタンニンが徐々に消失することはないように感じます。
ワイン・アドヴォケイト:91+点
飲み頃:2003 - 2025
最終試飲日:2003/1/1
シャトー・マルゴーのワインを見る