シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2015 の特徴・評価
深いガーネットの色合いをした2015ヴィンテージは、91%のカベルネ・ソーヴィニヨンと9%のメルローをブレンドし、自社の新樽で20ヶ月熟成させました。この初期の段階ではまだ杉の香りが多く、ブラックラズベリー、赤く熟したカシス、クラッシュプラムの活気に満ちた味わいの芯に、シガーボックス、スミレ、下草のタッチと耕されたロームの香りが漂います。 ミディアムボディで、素晴らしいフレッシュさと深みを備えたエレガントなスタイルで、口に含むとしっくりとくる土っぽいさとミネラル感、魅惑的なシルキーさもあります。同時に非常にしっかりしたタンニンの骨格があり、非常に長く、純粋なフィニッシュで最高潮に達します。 見事なフィネスを誇り、ニュアンスが詰まっていますが、2015ヴィンテージにいくつかの試練があったことを考慮すると、この仕上がりは明らかにラフィットの畑での勤勉さ、慎重な選択、そして非常に賢い造りの傑作である。ブラボー!
ワイン・アドヴォケイト:96+点
飲み頃:2024 - 2045
最終試飲日:2018/2/22
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