シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2019 の特徴・評価
2019年にボルドーで生産された中で最高のワインの1つは、間違いなくラフィット・ロートシルトだと言えるでしょう。計り知れない魅力と優雅さを備え、完璧にバランスのとれたクラシックなラフィットの傑作です。 グラスからは、カシス、ブラックベリー、チェリーの魅力的な香りがスミレ、シガーボックス、温かいスパイスと混ざり合って漂い、ミディアムボディからまもなくフルボディの深みもやってきます。継ぎ目がないビロードのようなアタックが層状で濃縮された味わいが続き、絶妙な繊細さも遅れてやってきます。タンニンとともに熟した酸が香り豊かに長くフィニッシュに向かいます。これは、この10年間で最も偉大なラフィットとして2010年と2016年に匹敵し、これら3つのヴィンテージの中で、明らかに最も官能的で、間違いないものです。 このブレンドには実に94%をカベルネ・ソーヴィニヨンが占めており、アルコール度数は控えめの13.4%に達しています。
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2029 - 2065
最終試飲日:2022/4/8
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