シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2018 の特徴・評価
2018ヴィンテージは、カベルネ・ソーヴィニヨン91%、メルロー 8.5%、プティ ヴェルド 0.5% をブレンドし、アルコール度数は 13.3%です。色は深い紫がかった黒色で、カシスリキュール、ベイクド・プラム、ブラックチェリーのコンポートの魅惑的な香りを引き出すにはかなりしっかりとスワリングをする必要があります。味わいの奥にはダークチョコレート、甘草、鋳鉄製の鍋、杉のチェスト、肥沃なローム、そして 鉛筆の芯の匂い。 繊細に作られたミディアムボディの味わいは高級感があふれており、ミネラルが混じった黒系果実の層と、絶妙に熟した特異なラフィットのタンニンが特徴で、壮大な長さと深みの後フィニッシュします。 このただただ見事で繊細に作られた2018年の個性は、ラフィットの並外れた刺激的な片鱗を想起させます。瓶内で先7〜8年間十分に熟成させる必要があり、その後40年以上にわたって畏敬の念を呼び起こし続けるはずです。
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2028 - 2068
最終試飲日:2021/4/1
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