シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2014 の特徴・評価
醸造責任者のエリック・コーラーと一緒にテイスティングした2014ヴィンテージは、あえて言えばムートン・ロートシルトを思い出させる、非常に贅沢で社交的なブーケを保っていました。 ブラックベリーとボイセンベリーの果実の層があり、まだジュニパーベリーのニュアンスがあり、最近のヴィンテージと比較すると、確かにより外向的なラフィット・ロートシルトです。 味わいはミディアムボディで、さわやかなタンニンがあり、非常に直線的で、杉とタバコが混じったたくさんの黒い果実を感じます。 僅かな塩味をもってフィニッシュに向け固くなり始めるので、まだ瓶内であと数年の熟成が必要であることを感じさせます。第一印象が実に良かったため、この先の瓶内の発酵を経て再び試飲できた時のクオリティに大きな期待を寄せています。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:2024 - 2045
最終試飲日:2017/4/1
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