シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2017 の特徴・評価
97%のカベルネ・ソーヴィニヨン、2.5%のメルロー、0.5%のプティ・ヴェルドで構成された2017年のラフィット・ロートシルトは、深いガーネットがかった紫色です。チョコレートで覆われたチェリー、桑の実、温かいカシス、野生のブルーベリーの控えめな香りでゆっくりと始まり、その後、鋳鉄製の鍋やマーマイトのタッチとともに燻製肉、香り豊かな土、砕いた岩、ライラックの印象が続きます。 ミディアムボディの味わいは、口に含むと初めは軽く非常に優美ですが、口の中でふくよかになりたくさんの風味のアクセントからエネルギッシュな赤と黒の果実のエレガントな層が現れます。絶妙に熟した、素晴らしくきめの細かいタンニンに囲まれ、爽快なフレッシュさと非常に長い余韻が続きます。 このヴィンテージのアルコール度数は驚くべき 12.5% で、カベルネの熟度を考慮すると、これは奇跡のようなものです。 注目されるこのヴィンテージの今後の変化が待ちきれません。
ワイン・アドヴォケイト:97+点
飲み頃:2024 - 2057
最終試飲日:2020/5/17
ラフィット・ロートシルトのワインを見る