シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2000 の特徴・評価
7年前のテイスティングで私はこのワインに満点を付けたので、今回の点数を格下げと見る人もいるでしょう。 しかしこのワインは、完璧な評価を得るためには、すべてがまだ未熟だと確信しました。 93.3%のカベルネ・ソーヴィニヨンと残りのメルローのブレンドで、このワインはまだ濃いルビー色で、グラファイト、ブラックカラント、甘い未燻製の葉巻タバコ、花の非常に若々しい香りを持っています。 ワインはリッチで、ミディアムからフルボディですが、常にラフィットらしいエレガンスさと純粋さを持っています。 私は当初、2011年に初めて成熟に達すると予測していましたが、その寿命は50~60年あるにもかかわらず、現在はそれを5~7年遅らせると予想しています。 この美しいワインは、抜栓はせずここから少なくとも5年間は瓶内でゆっくり熟成させることをお勧めします。 2000年のテイスティングの数日後に1996年の隣でテイスティングしたところ、完璧なワインである1996年は2000年よりもはるかに完熟に近かった。
ワイン・アドヴォケイト:98+点
飲み頃:未記入
最終試飲日:2010/6/29
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