シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2006 の特徴・評価
ロンドンで毎年開催されるボルドー・インデックス(ファインワイン&スピリッツ)10年熟成ワインのテイスティングで試飲され、その後ファー・ヴィントナーズのテイスティングでブラインドでテイスティングされました。 2006年のラフィットは、2006年のムートンほどの正確さはありませんが、印象的な果実の力強さを感じさせます。 赤いベリーの果実がバラの花びらとスーボワの香りと混ざり合い、非常に典型的なラフィットのブーケを感じさせます。 味わいはミディアムボディで、上質なタンニンと鋭い酸味が特徴です。 確かにグラファイトがかった黒い果実のバランスが非常に優れていますが、ムートンが曲線的で複雑なのに対し、ラフィットは直線的なままのように感じます。 それにも関わらず、洗練された魅力がしっかりと伝わってきます。 将来的には良い方向に変貌を遂げるのがラフィット・ロートシルトであり、人々を惹きつけ続けるワインの一つなのです。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:2018 - 2045
最終試飲日:2016/5/30
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