シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004 の特徴・評価
2004年のラフィット ロートシルトも、12年を経て私が試飲したワインの中で最高のものでした。このワインは遅咲きのワインのようで、この先の品質が良い方向に向かっていくことを予想させます。ブラックベリー、グラファイト、杉を思わせる、非常に官能的でピュアな素晴らしいブーケがあり、ポイヤックのすべての特徴が完璧に凝縮されているようで豪華な味わいです。 味わいはミディアムボディで、シルキーなタンニン、完璧な酸味、そして美しい仕上がりを保っています。 このラフィットには堂々とした雰囲気があり、他のワインの開き具合に比べて控えめですが、それでもフィニッシュの粘り強さは、特にヴィンテージという観点においては賞賛に値します。このヴィンテージは間違いな素晴らしく、近年の中で最も良いヴィンテージとなる可能性を秘めています。
ワイン・アドヴォケイト:95点
飲み頃:2020 - 2050
最終試飲日:2017/3/1
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