シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト1990 の特徴・評価
興味深いことに、私がウェブサイトに掲載した動画撮影のためにセラーから取り出した1990年のラフィット・ロートシルトは、まだしっかりときつく閉ざされており、デキャンタの時間を延ばしてみても、期待したほどのワインの色は出てこなかったのです。 しかし、とりわけ2月に韓国のソウルでテイスティングした際は、あともう少しで完璧という状態までに到達していました。その驚くべきパフォーマンスに、私はセラーから別のボトルを取り出して 2 日間観察することにしました。 案の定、2日目にはグラスからワインが轟音を立てているような驚異的な印象を与えてくれました。 1990年のラフィットは、私の初期の評価よりもはるかに優れたものでした。 まだある程度の硬さがあり、進化という点ではまだ青年期の終わりごろであるようなレベルのパフォーマンスですが、杉、タバコの葉、カシス、鉛筆の削りくずのようなゴージャスな香りを誇っています。 爆発的な香りの後に肉厚でフルボディのワインが続き、5~8年でピークに達し、さらに25~30年は持続するはずです。
ワイン・アドヴォケイト:96点
飲み頃:2014 - 2044
最終試飲日:2009/6/30
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