シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2003 の特徴・評価
2003年のラフィット・ロートシルトは、過去30年間に作られた偉大なラフィットのどれか(1982年、1986年、1996年、2000年、2005年、2008年、2009年、2010年)と同じくらい完璧に近いものだと言えるでしょう。 このセンセーショナルな傑作は天然アルコール度 12.7% で、このワイナリーの偉大な作品の 1 つである1959年によく似たスタイルで作られています。カベルネ・ソーヴィニヨン 86%、メルロー 9%、残り5%はカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで構成されている、本当に素晴らしい仕上がりのワインです。 縁には濃いルビー色があり、シダーウッド、鉛筆削り、ホワイトチョコレート、ココア、カシスの豪華なブーケが感じられます。 脂肪が多く、芳醇で贅沢でフルボディ、酸味が少なく、驚くほど魅惑的で複雑なこの高貴なワインは、豊かで且つ寛大でうっとりするようなスタイルを持っています。 それはまさに成熟の境地に達しており、今後20年から25年は楽しめるクオリティを維持できるはずです。 このワインは間違いなく、ボルドーの2003ヴィンテージにおいてベスト・オブ・ヴィンテージになるワインの候補の1つです。非常によく熟成されているこのヴィンテージにおいて敢えて二点、大成功のポイントを挙げるとすれば、その強さと全体的な複雑さでしょう。
ワイン・アドヴォケイト:100点
飲み頃:2014 - 2039
最終試飲日:2014/8/28
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