シャトー・ラフィット・ロートシルト について
1855年のメドック格付け制定の際、第1級に選ばれた4シャトーの中でも最高得点を叩き出し、名実ともにボルドーの最高峰に登り詰めたワインが、このシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
1868年以降、ロスチャイルド(ロートシルトの英語読み)家が当主となり現在までその栄光を守り続けています。現在も5大シャトーの中で最も高値をつけることの多いラフィットはボルドーワインの頂点と認知されています。ラフィットのその名称は、『小高い丘』というフランス語に由来すると言われており、その名の通りポイヤック村とサンテステフ村の境の小高い丘に、美しい庭園とともに聳え立つ荘厳なシャトーです。一部の畑はサンテステフに属する区画ですが、特例としてラフィットの畑だけはポイヤックとして扱われています。
作付面積はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、残りの5%をカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで分け合っています。ファーストラベルに使用されるブドウの平均樹齢はおよそ45年とされ、収穫後区画ごとにタンクに分け、それぞれのコンディションによって異なった手法を用いて緻密に発酵されます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト1994 の特徴・評価
ラフィット・ロートシルトは、メドック北部の他多数のワインに比べて重みが欠ける傾向があり、決して派手なスタイルのワインではないため、他のワインよりも若いうちに評価するのが難しい傾向にあります。 ほぼ100%カベルネ・ソーヴィニヨンで造られるこの濃いルビー色のワインは、頑固で口に含むと非常に渋い。 十分な重量感があり、ワインには賞賛に値する純粋さがあり、草のような香りや未熟な果実の香りはまだまったくない分程まだ閉じた状態で飲み頃を待っています。 1994 年のラフィットは風味的には質素で残念な結果になるかもしれませんが、素晴らしいアロマの香りを持っています 。これは、カベルネ・ソーヴィニヨンの割合がとても高かった1961ヴィンテージを思い出させます。まだこの先のポテンシャルに期待をしますが、コルクを抜くまでには15 ~ 20 年待つ必要があると思います。
ワイン・アドヴォケイト:90点
飲み頃:2010 - 2030
最終試飲日:1997/2/28
ラフィット・ロートシルトのワインを見る